年末調整 保険料控除 計算ツール【令和8年分】新旧・介護医療・23歳未満特例に対応

保険料控除の計算ツール(令和8年分)
保険会社の控除証明書にある「今年支払った保険料」を区分ごとに入れると、生命保険料控除と地震保険料控除の額が出ます。金額は剰余金・割戻金を引いた後の額です。
生命保険料控除
地震保険料控除
一次ソース:国税庁「令和8年分 年末調整のしかた」Ⅲ-2-3 保険料控除申告書(PDF)・同 Ⅰ 昨年と比べて変わった点(PDF)
計算の根拠:三つの式と上限
生命保険料控除の額は、支払った保険料を次の三つの式に当てはめて求めます。1円未満の端数は切り上げます。出典は国税庁「令和8年分 年末調整のしかた」の24ページです。
| 式 | 使う保険料 | 支払った保険料 | 控除額 |
|---|---|---|---|
| 計算式Ⅰ | 新生命保険料・介護医療保険料・新個人年金保険料 | 20,000円以下 | 支払った保険料の全額 |
| 計算式Ⅰ | 同上 | 20,001円から40,000円 | 支払った保険料 × 1/2 + 10,000円 |
| 計算式Ⅰ | 同上 | 40,001円から80,000円 | 支払った保険料 × 1/4 + 20,000円 |
| 計算式Ⅰ | 同上 | 80,001円以上 | 一律40,000円 |
| 計算式Ⅱ | 年齢23歳未満の扶養親族がいる場合の新生命保険料(令和8・9年分) | 30,000円以下 | 支払った保険料の全額 |
| 計算式Ⅱ | 同上 | 30,001円から60,000円 | 支払った保険料 × 1/2 + 15,000円 |
| 計算式Ⅱ | 同上 | 60,001円から120,000円 | 支払った保険料 × 1/4 + 30,000円 |
| 計算式Ⅱ | 同上 | 120,001円以上 | 一律60,000円 |
| 計算式Ⅲ | 旧生命保険料・旧個人年金保険料 | 25,000円以下 | 支払った保険料の全額 |
| 計算式Ⅲ | 同上 | 25,001円から50,000円 | 支払った保険料 × 1/2 + 12,500円 |
| 計算式Ⅲ | 同上 | 50,001円から100,000円 | 支払った保険料 × 1/4 + 25,000円 |
| 計算式Ⅲ | 同上 | 100,001円以上 | 一律50,000円 |
式で出した金額には、次の上限と選び方があります。
- 一般の生命保険料:新と旧の両方を払っている場合は、新だけ、旧だけ、両方の合計(上限4万円)の三つを計算し、最も大きい金額を使います。
- 個人年金保険料:新と旧の両方を払っている場合も、同じ方法です。両方の合計の上限は4万円です。
- 介護医療保険料:新制度だけにあり、計算式Ⅰで求めます。
- 一般の生命保険料、介護医療保険料、個人年金保険料の三つの控除額を合計して、最高12万円です。
令和8・9年分の特例:23歳未満の扶養親族がいる場合
年齢23歳未満(平成16年1月2日以後に生まれた)の扶養親族がいる人が新生命保険料を支払ったときは、令和8・9年分に限り、一般の生命保険料控除に計算式Ⅱを使います。一般の生命保険料控除の上限は、4万円から6万円に上がります。三つの区分の合計上限は、12万円のままです。
旧生命保険料だけを払っている場合は、この特例を使っても控除額は変わりません。同じ世帯の夫婦のあいだに23歳未満の扶養親族である子がいる場合は、夫婦の両方がこの特例を受けられます。保険料控除申告書には、その親族の氏名と生年月日を書きます。
地震保険料控除の式
| 区分 | 支払った保険料 | 控除額 |
|---|---|---|
| 地震保険料(地震等損害により保険金が支払われる契約) | 年間の合計 | 支払った保険料の合計額(最高5万円) |
| 旧長期損害保険料 | 10,000円以下 | 支払った保険料の合計額 |
| 旧長期損害保険料 | 10,000円超20,000円以下 | 支払った保険料 × 1/2 + 5,000円 |
| 旧長期損害保険料 | 20,000円超 | 一律15,000円 |
| 両方を払っている場合 | それぞれ計算した金額の合計 | 50,000円以下ならその合計額、50,000円を超えれば一律50,000円 |
旧長期損害保険料は、平成18年12月31日までに結んだ契約のうち、満期返戻金のある保険期間10年以上の契約で、平成19年1月1日以後に契約を変更していないものです。一つの契約が、地震保険料と旧長期損害保険料の両方に当たる場合は、どちらか一方の区分だけで計算します。
計算例(国税庁の記載例)
国税庁の記載例(令和8年分 保険料控除申告書)の数字です。ツールの「国税庁の記載例の数字を入れる」ボタンで、同じ数字を入れられます。
| 区分 | 支払った保険料 | 計算 | 控除額 |
|---|---|---|---|
| 一般の生命保険料 | 新 80,000円、旧 35,000円 | 新:80,000円 × 1/4 + 30,000円 = 50,000円。旧:35,000円 × 1/2 + 12,500円 = 30,000円。合計 80,000円は上限6万円まで | 60,000円 |
| 介護医療保険料 | 80,000円 | 80,000円 × 1/4 + 20,000円 | 40,000円 |
| 個人年金保険料 | 新 30,000円、旧 90,000円 | 新:25,000円。旧:90,000円 × 1/4 + 25,000円 = 47,500円。合計 72,500円は上限4万円まで。最も大きい旧の47,500円 | 47,500円 |
| 生命保険料控除の合計 | 60,000円 + 40,000円 + 47,500円 = 147,500円。上限12万円まで | 120,000円 | |
| 地震保険料控除 | 地震 42,000円、旧長期 14,800円 | 旧長期:14,800円 × 1/2 + 5,000円 = 12,400円。42,000円 + 12,400円 = 54,400円。上限5万円まで | 50,000円 |
給与計算ソフトに任せる場合
給与計算ソフトには、年末調整の計算を自動で行う機能があるものが多くあります。freee人事労務やマネーフォワード クラウド給与もその例です。従業員が数人の会社なら、このページのツールで数字を確かめる使い方でも足ります。人数が増えたら、ソフトに任せる方が確実です。
