中小企業節税ラボ
税理士が積極的に教えてくれない合法な節税と補助金の実務を、実際にやっている経営者が計算機つきで見せる
中小企業節税ラボ › 勘定科目DB › 広告宣伝費
勘定科目DB|勘定科目

広告宣伝費とは

国税庁等の資料を確認した日 2026年10月29日|更新 2026年10月30日

広告宣伝費とは

広告宣伝費は、不特定多数の者に対する宣伝的効果を意図して支出する費用を入れる科目です。カレンダー、手帳、手ぬぐいなどを贈与するために通常要する費用や、見本品・試用品を提供するために通常要する費用も、交際費等には含まれず広告宣伝費となります。特定の得意先などへの接待・贈答は交際費等、事業に直接関係のない者への金銭の贈与は寄附金になるため、相手と目的で分けます。

区分:損益計算書の「販売費及び一般管理費」(会社計算規則第88条第1項第3号)

広告宣伝費の仕訳例

場面借方貸方金額の条件消費税区分
カレンダー・手帳・手ぬぐいなどを作り、取引先や一般の人に配った(国内の事業者への支払い)広告宣伝費普通預金国外の事業者に払う場合は、国内取引か国外取引かの判定が別に必要です。課税国税庁 No.6157
小売業者が、商品を購入した一般消費者に景品を渡した(国内の事業者への支払い)広告宣伝費普通預金-課税国税庁 No.6157
広告の掲載料を前払いし、支払時に費用にする(短期前払費用の扱い)広告宣伝費普通預金支払った日から1年以内に提供を受ける役務で、継続して支払時に損金の額に算入している場合に限る。個別に確認提供元が国内か国外かで決まる。国外事業者から事業者向けに受ける電気通信利用役務は、リバースチャージ方式の特定課税仕入れ
広告の掲載料を前払いしたが、短期前払費用の扱いにしない(原則)前払費用普通預金-個別に確認提供元が国内か国外かで決まる。国外事業者から事業者向けに受ける電気通信利用役務は、リバースチャージ方式の特定課税仕入れ
特定の得意先を接待し、飲食代を支払った(広告宣伝費ではなく交際費等)交際費普通預金飲食代を参加した者の数で割った金額が10,000円以下で、定められた事項を書いた書類を保存している場合は、交際費等から除かれる。課税国税庁 No.6102

消費税区分は、国内の事業者への通常の支払いを前提にした国税庁の一般則による判定です。区分が決まらないものは「個別に確認」とし、何で決まるかを添えています。

広告宣伝費の消費税区分

広告宣伝費の支払いは、物品の購入、広告の制作・掲載、金銭の交付など内容が幅広いため、取引ごとに判断します。

税務上の注意

迷う取引の判定表

迷う取引判定の観点入れる科目
カレンダー・手帳・うちわ・手ぬぐいなどを取引先に配る贈与するために通常要する費用かどうか広告宣伝費
小売業者が、商品を購入した一般消費者に景品を渡す商品を購入した一般消費者が対象かどうか広告宣伝費
見本品・試用品を得意先に提供する提供するために通常要する費用かどうか広告宣伝費
医薬品の製造業者が医師や病院に物品を渡す一般消費者を対象としていない交際費等になるかを実態で検討する
特定の得意先を飲食で接待する接待・供応にあたるか。飲食代を参加した者の数で割った金額が10,000円以下で、書類を保存しているか交際費(要件を満たす場合は交際費等から除かれる)
神社の祭礼への寄贈金事業に直接関係のない者への金銭の贈与かどうか寄附金
広告の掲載料を前払いする支払った日から1年以内に提供を受ける役務で、継続して支払時に損金にしているか要件を満たせば広告宣伝費、満たさなければ前払費用
テレビ放映用のコマーシャルフィルムを作る放映の期間が1年未満かどうか1年未満なら少額の減価償却資産に当たり、事業の用に供した事業年度に損金経理すれば損金に算入できる

広告宣伝費が関わる取引

関連する様式

根拠

判断が分かれるときは税理士に確認する

広告宣伝費は、金額・使い方・相手によって科目や税務上の扱いが変わります。自社の場合にどうなるかを確かめたい方は、税理士に相談できます。

税理士に相談する

※税理士紹介サービス(外部)へ移動します。当サイトは紹介料を受け取る場合があります(広告を含む)
掲載内容は耐用年数省令・国税庁の通達とタックスアンサーにもとづく一般的な整理です。個別の資産がどの区分に当たるかは、構造・用途・使い方の事実で決まります。申告の前に、最新の法令と国税庁の資料を確認し、判断に迷うときは税理士または所轄の税務署にご相談ください。
← 勘定科目DBのトップへ